19歳のある日、不思議な夢を見た。
自分の魂が体から離れて、宇宙に漂っている。
それも無数の魂と数珠つなぎの輪になって、自分の意思とは無関係に引っ張られて動いている。
どうやら、気が遠くなるぐらい長い間、そこでグルグルまわっているらしい。
そして、ある時になると、体をもらい、地上に生まれ、精一杯生きる。
でもやがて、その生は終わり、また魂の輪の中に戻る。
そして、また気が遠くなるぐらい長い間、グルグルまわる。
それを何度か繰り返したとき、「もうこんな同じことを繰り返すのは嫌だ!」と思ったようだ。
そして、どうやら、生を受けた時に、何かやるべきことがあって、それをやらなければ、その輪から永遠に抜けられない、ということを感じ取った。
その「何か」やらなければならないことを探して、今世で必ずやるぞ!そして、その輪を抜けるぞ!と強く思って生まれてきたようだ。
善なのか、悪なのか、私たちにそうさせる、大きな力を感じた。
そして、幸か不幸か、前世の記憶は、地上に生まれてくるときには消されている。
そんな不思議で、リアルな夢だった。