◇「厳しくしてください」の目的は何なのでしょう?
研修の打ち合わせに伺うと、高い確率で研修のご担当のかたから
「厳しくやってください」と言われることがあります。
でも、「厳しくする」ことの目的は何なのでしょう?
「厳しくする」ことで研修の効果が高まるのですか?
「厳しくする」ことで人が変わるのですか?
「厳しくしてください」の裏には、”受講生を変えてください”
という思いがあるのだと思いますが、
「厳しくする」という、力・パワーで人を変えようとするのは、
そうしなければ人は変わらない、と考えるのは、
ちょっと違うのではないか…と、私は思います。
力で人を変えようというのではなく、
本人が自ら、変わりたい、変わらなくては!と思わなければ、
継続的な努力や効果は得られないと、私は思っています。
ただし、形が心をつくる部分もあるので、
接客・接遇・新人などは、できるまでトレーニングすることも
必要かとは思います。
また、結果のでる考え方、やり方、手順というものを
取り入れて頂き、実践して頂くことも必要です。
とは言え、それと「厳しくする」ということはまた別のことです。
いずれにしても、本人に変わりたい、結果を出したい、
という思いがあり、自ら継続をしなければ、
人は変わらない、と私は思います。
いかに、変わりたい、成長したい!と思って頂けるか、
それが研修の成否を握っていると思います。